2017年の入社から4年間は、マンホールの補強に携わっていました。インフラ設備を長期間使い続けるためには、設備の改善が必要です。まず、既存設備を点検して健全性を解析し、その上で補強のための図面を描き、補修方法の提案を行ってきました。マンホールには、大正時代に造られたような年季ものがたくさんあります。当時は、ダンプカーのような大型車両が道路を行き交う未来は想像されておらず、補強が必要になります。
2021年からは、マンホールの補強設計に限らずさまざまな業務を担当することになりました。来月は、橋梁の点検業務に初めて携わります。これまでより、現場への出張が増えそうです。
新入社員の頃は、ミスをしないように注意深くチェックすることを大事にしていました。今は、設計に込めた意図や、報告書の内容を誰が見ても理解できるようにするために試行錯誤しています。読み手を意識して丁寧な説明を心がけたり、論理的でわかりやすい表現をしようと工夫しているところです。若手社員で行う業務改善報告会があるので、そこで同僚のプレゼンを見て勉強しています。
小さい頃から「地図に残る仕事ってかっこいいな」と感じていて、社会で役立つものをつくる仕事をしたいと思っていました。なので、土木を学ぶことも、建設業界への就職も自然な流れで決めていましたね。学生時代は、土木について幅広く勉強していたつもりですが、大学時代の自分に会えるなら「もう少し深く勉強しておけ」と言いたいです(苦笑)。先輩方のサポートのおかげでなんとか仕事ができていますが、大学での学びは必ず仕事のプラスになります。
入社を決めた理由は、道路から電柱をなくす「無電柱化」に取り組んでいる当社に将来性を感じたからです。2011年、東日本大震災を機に電線の地中化がフォーカスされ、国としても無電柱化を進めていくことになりました。時代の流れに合っていますし、防災という観点からもやりがいある仕事だと思います。また、関西支店で入社試験を受けた時の雰囲気がよかったことも、決め手のひとつになりました。
マンホールの補強工事は工期が一年から一年半と長いことが多く、どの工事も無事に終わると達成感を感じます。設計を担当するわたしたちは直接工事に携わるわけではありませんが、車でその現場を通りかかったりすると、「完成してよかった」とほっとします。
また、制約が多く、折衝に時間がかかる案件は記憶に残ります。さまざまな要因で一般的な補強工事が難しく、マンホール内に一回り小さなマンホールをつくるという設計をしたときのことはよく覚えています。
職場の雰囲気は明るいです。気さくに話せる方ばかりですし、仕事をする中でわからないことがあればすぐに質問できます。在宅勤務が増え、出社タイミングが合わないことも多いのですが、後輩とは、ボルダリングやゲームといった趣味の話なども含めて雑談し、できるだけ居心地のよい状況をつくりたいと思っています。
技術あっての会社なので資格支援も手厚く、試験費用の補助はもちろん、必要な教材を買うための費用、セミナー参加費なども支給されます。コロナ禍の前は、自由参加の歓送迎会や忘年会、新年会もありました。仲良い同士何人かで飲みに行くこともありますね。自分の仕事を終わらせていれば、休暇も取りやすいです。
橋梁を一から設計するという経験を積んでみたいです。当社は長年、通信用橋梁の点検や調査、補修・補強設計を任せていただけています。橋梁を一から造る機会は、全国的に見ても減少していますが、現況調査の結果によっては既存の橋梁を壊して架け替える可能性があります。そのときは新たな橋梁の設計を任せていただけるよう、技術力を高めていきたいですね。