現在は主に、情報通信トンネルや地下調整池の劣化診断や予防保全計画の立案、補修設計に携わっています。入社13年目ということもあり、契約処理(予算管理)・工程管理の責任者としての仕事もしています。現場への出張は多いですね。まとめて調査をする場合は、2週間ほど行くケースもあります。
入社当時はシビルEG事業部に所属し、4年目から発注機関へと出向しました。出向は2年3か月と短い期間だったのですが、その時に「発注側は何を求めているのか、どんな風に伝えたら説得力が増すのか」を意識することができ、報告書の作成にも役立ちました。
2007年に、既設管の更生工法に関しての特許を、化学メーカーと共同で出願し、現在公開されています。過去に造られた管の老朽化が進む中、どうしたら効率的に低コストで更生させることができるかを考えました。
自分で判断し、結論を出すという姿勢を早い段階で身につけられた気がします。当社は、業務での自己裁量が大きく、仕事の進め方を自分で考えてスケジュールを組み、必要に応じて現場調査・各種試験を実施します。1年目から多くの仕事を任せてもらい、自己裁量に伴う自己責任の重さを感じてきました。また業務上多くの異業種の方と関わるのですが、その方々とのやりとりから学ぶことも多かったです。
時にはお客様の求めるゴールまで、最短距離では進まないことは多々あります。ゴールそのものも検証し、状況の変化に対応できるコンサルタントになるには、知識や経験に裏打ちされた柔軟性を持つことが必要です。これまでの実績や経験を大切にしつつも、ひとつの考えに凝り固まらないことの大切さも学びました。
一番印象に残っているのは、3年前に手がけた「洪水対策施設の予防保全計画」が公に発表されたことです。この計画は、水害を低減するために整備された地下調整池や分水路を永続化するためのもので、協力会社及び他部署の社員まで巻き込んで一丸となって取り組んだ成果が形になったことに達成感を感じました。そしてこれまで私の部署があまり手がけられなかった行政案件へと事業領域が広がったこともうれしかったですね。
また、これまでに発注機関の方から「もう一度、澤田さんに仕事をお願いしたい」と何度か言っていただいたことがあり、そのときはとてもうれしかったです。
相談しやすい雰囲気はありますね。2016年12月に新オフィスへ引っ越し、大きなワンフロアを使っているので、他部署の社員とも話がしやすくなりました。社内ではボーリング大会などのイベントや、忘年会・新年会等の飲み会も行われます。
新卒採用の社員が少しずつ増えてきたことで、2017年から導入された制度です。新入社員1名に1人の先輩社員がつき、業務上のサポートをしたり、相談相手になったりします。私も、トレーナーとして1名の新入社員をサポートしています。この先、一人で一連の仕事を担う必要があるので、まずは自分で進め方を考えてもらいますが、自分が新人だった頃も思い返しながら指導しています。
コンサルタントとして働くには、様々な業界の方とのコミュニケーションが必須です。私自身は、大学で土木を学んできたのですが「それだけ知っている」という状態は、仕事の幅をどんどん狭めてしまいます。学生時代から、希望している業界や職種の専門知識を身につけることも大切ですが、一見関係がなさそうであっても、興味がある分野を中心に見聞を広めるといいと思います。